先月、3年ぶりにカセットテープでのご依頼がありました。
カセットデッキを作動させるのも3年ぶりで、心配しましたけど、さすがパナソニック。ちゃんと動きました。
カセットテープのよい面
今回はホテル設置のシステムで録音だったため、とても音がよかったです。
カセットテープは遠くの音は拾いませんが、マイクの音はきれいに拾うので不明点が少ないのがメリットです。
カセットテープの悪い面
メールでの依頼文に「カセットテープなんですけど文字起こしできますか」とありました。
いま、それくらいカセットテープというものがマイナーになってしまったんですね。
一方で、あのアナログな音がいいと、若者を中心に秘かなブームもあるようです。
作業する側にはメリットが大きいカセットテープも、いまどきカセットテープレコーダーを持っていない方がほとんどです。
カセットテープの保管場所とか、データ化するにも費用がかかるということで選ばれなくなっています。
カセットテープからの文字起こし
お預かりしたカセットテープをラジカセからICレコーダーに録音し「データ化」します。
これをPCに落として、「おこしやす(okosiyasu)」というテープ起こしソフトを使って文字化します。
先輩に聞いた話では、デジタル機器がなくカセットテープしかなかった時代は、トランスクライバーが主流だったそうです。
テープ起こしの作業は、停止・再生、巻き戻し・早送りの機能を使うことが多いです。
でも、カセットデッキのボタンをいちいち押して入力の手が離れると作業時間がかかって大変です。
そこでフットペダルが備わった機械を使い、フットコントロールで「停止・再生、巻き戻し・早送り」し、文字起こししていたそうです。
トランスクライバーとは、このフットコントロールして文字起こしをする機械のことを指します。
今年、3年ぶりに依頼があったカセットテープからの文字起こしですが、前回の2019年も年間で1件だけでした。
1周まわって、音楽を中心に再燃傾向のあるカセットテープ。これからどうなっていくか、興味のあるところです。
現在の主流
現在の主流はやはりICレコーダー(ボイスレコーダー)です。
私がこの仕事を始めた2005年は、
「MP3・WMA等のデジタル」が5割、カセットテープが4割、MDやMOという、今では誰も知らないんじゃないかという媒体が1割程度でした。
現在もMDの再生機は動きますので、MDの依頼も大丈夫ですよ。
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